ガブリエル・オロスコ × 緒方慎一郎
Project O+O: Gabriel Orozco at HIGASHI-YAMA Tokyo
2026年11月6日〜29日
アートと食、もてなしをつなぐ展覧会
東京に再構築されるガブリエル・オロスコの「家」
メキシコ出身の世界的アーティストであるガブリエル・オロスコと緒方慎一郎による「Project O+O」。メキシコを拠点とするアートギャラリー「kurimanzutto」および文化芸術プロデューサーのジャム・アクザールとの共催により、三年にわたり、東京、メキシコシティ、パリの三都市を巡回いたします。本プロジェクトの初年度となる2026年は東京・目黒の「HIGASHI-YAMA Tokyo」にガブリエル・オロスコを迎え、続く2027年はメキシコシティにおいて緒方が手掛ける空間や意匠をお披露目し、そして2028年にはフランスの「OGATA Paris」において、本プロジェクトの集大成となる展覧会を行う予定です。
Project O+Oの幕開けとなる展覧会「Gabriel Orozco at HIGASHI-YAMA Tokyo」では、オロスコと緒方が長年培ってきた友情と、十年以上におよぶオロスコの日本での暮らしと創作活動を反映し、HIGASHI-YAMA Tokyoをオロスコの「家」に見立て、美術作品、特別な設え、空間、そして食の体験が一体となった芸術的探求の場を創造いたします。
会期中、HIGASHI-YAMA Tokyoではオロスコの故郷であるメキシコの伝統的な食文化を讃えて、昼には日本の食材や感性を織り交ぜたカジュアルなタコス(予約不要)を、夜にはメキシコと日本の食文化が交差するコース仕立ての独創的な特別ディナーを予約制にて提供。メキシコのビールやオロスコ自身が愛飲する特別なテキーラもご用意いたします。
Project O+O: Gabriel Orozco at HIGASHI-YAMA Tokyo
2026年11月6日(金)~29日(日)
定休日 月曜・火曜
- 展示見学時間
- 11:00〜18:00 *入場無料
- ランチ営業時間
- 12:00〜14:30(14:00ラストオーダー) *水曜休み
- ディナー営業時間
- 19:30〜22:00 *予約制/一斉スタート
- バー営業時間
- 17:00〜23:00(22:30ラストオーダー)
ディナーを除き、展示見学・ランチ・バーの事前予約は不要でございます。お気軽にお立ち寄りください。
営業時間は変更となる場合がございますので、公式Instagramにて最新情報をご確認ください。
お支払いはすべてキャッシュレス決済(クレジットカード・電子マネー等)にて承ります。
誠に恐れ入りますが、現金の取扱いはございませんので、あらかじめご了承いただけますようお願い申し上げます。
東京に再構築されるオロスコの「家」
アーティストとデザイナーという両者の創作活動を結びつける本展は、東京とメキシコシティの間で交わされる創造的な対話によりアートと食、もてなしの関係性を探求するものです。オロスコが長年にわたり日常のありふれた素材を予期せぬ芸術へと昇華させてきた一方で、緒方は食、茶、菓子、工芸、デザインにおける多岐にわたる活動を通じて、日本の伝統的な技法や感性を現代に再解釈してきました。手法は異なるものの、メキシコと日本、双方の豊かな伝統文化を礎に作品や体験を生み出してきた二人の根底には、削ぎ落とされた美、素材本来の力、本質の追求、職人の技、つくり手の想いを大切にする共通の価値観が息づいています。
互いの創作活動に対する敬意と、両者に通底する確固たる姿勢を映し出す本展が提示するのは、用の美と深い思索、実用性と芸術的表現が分かちがたく共存する空間。ここに設えた美術作品や暮らしの道具は、両国の歴史や記憶を未来へと伝える役割を担い、訪れる人に多角的な体験をもたらします。
オロスコが蒐集したチェスセットなど遊び心やウィットに富んだ品々を随所に散りばめ、彼の自邸を再構築した展示空間では、チェスにおけるナイトの幾何学的な規則性に基づく動きに着想を得て、テンペラと金箔で描かれた絵画「Satellite Tree」(2026年)をはじめ、ティッシュペーパーやトイレットペーパー、角材やカラーテープといった彼が多用する日常の消耗品を唯一無二のアートへと昇華させた作品などをご紹介いたします。
![メキシコシティのオロスコ自邸:日本滞在時にオロスコが綴った日記、トイレットペーパーを用いた作品の習作、緒方デザインによるSゝゝ[エス]の灰皿](https://ogata.com/wp-content/themes/ogata-theme/assets/oo/web/home-diaries.jpg?v=1790261090)

メキシコと日本の食文化が響き合う美食の体験
会期中、レストランにはオロスコの故郷であるメキシコの伝統的な食文化を讃え、トルティーヤを焼くために欠かせないコマルと呼ばれる丸い陶板を据えた竈を設えます。その場で一枚一枚、香ばしく焼き上げる手づくりのトルティーヤを用いて、昼には日本の食材や感性を織り交ぜたカジュアルなタコス(予約不要)を、夜にはメキシコと日本の食文化が交差するコース仕立ての独創的な特別ディナーを予約制にて提供。メキシコのビールやオロスコ自身が愛飲する特別なテキーラもご用意いたします。特別ディナーでは、緒方のディレクションにより日本の職人が漆を施したペルトレと呼ばれるメキシコの伝統的な琺瑯のスプーンなどが使われます。
両国の文化が共鳴する料理や飲み物、器、調理道具を含んだ、食を分かち合うという行為そのものが、本展を構成する不可欠な要素となるのです。本展が目指すのは、単に作品を鑑賞するだけでなく、オロスコの暮らしが息づく空間そのものに身を置き、時間を過ごしていただくこと。アートやデザイン、職人の技、そしてもてなしが融合することで、つくること、使うこと、美に浸ること、そして分かち合うことが心地よく結びつく環境が生まれます。ここで味わう一期一会の体験が、訪れる人の心に美しい記憶として深く刻まれることを期待しています。




ガブリエル・オロスコ
ドローイング、写真、彫刻、インスタレーションなど幅広い手法で制作を行い、日常の素材や状況、そして自身の経験や習慣を作品の出発点としている。代表作には、航空券の搭乗券に描かれたドローイングをはじめ、改造されたシトロエン《La DS》(1993年)、《Empty Shoe Box》(1993年)、黒鉛で線描を施したクジラの骨格《Mobile Matrix》(2006年)などがある。この10年ほどは大規模なランドスケープ・プロジェクトへと領域を広げており、サウス・ロンドン・ギャラリーの常設庭園(2016年)、メキシコシティ・チャプルテペック公園の文化マスタープラン(2019年〜継続中)、ソウルのリウム美術館のサイトスペシフィックな庭園(2026年)などを手がけている。これまで、ニューヨーク近代美術館(2009年)、ポンピドゥー・センター(パリ、2010年)、テート・モダン(ロンドン、2011年)、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館(ニューヨーク、2012年)、東京都現代美術館(2015年)、ノグチ美術館(ニューヨーク、2019年)、ムセオ・フメックス(メキシコシティ、2025年)など、世界各地の主要美術館で個展を開催。また、ヴェネチア・ビエンナーレ(1993、2003、2005、2017年)やドクメンタ(1997、2002年)にも参加。作品に関する書籍は25冊を超える。
緒方慎一郎
長崎県生まれ。1998年、SIMPLICITY設立。「現代における日本の文化創造」をコンセプトに、食、茶、菓子、工芸、デザインにおいて多岐にわたる活動を行う。和食料理店「HIGASHI-YAMA Tokyo」および「八雲茶寮」、日本茶事業「茶方薈(さぼえ)」、和菓子店「HIGASHIYA」、プロダクトブランド「Sゝゝ[エス]」などを展開。「OGATA」を創業し、2020年フランスに「OGATA Paris」を開店、世界への展開を始める。2026年、オーストリアのレッヒにおいて、OGATAのブティックおよび滞在施設を併設したセラミックスタジオを開設し、日本のつくり手を招聘するアーティストインレジデンスを始動するほか、フランスのプロヴァンスにおいてもOGATAのブティックおよびレストラン、セラミックスタジオの開設を予定。代表作として、由布院「山荘 無量塔」、紙の器「WASARA」、東京大学総合研究博物館「インターメディアテク」、「Aesop」、ホテル「Andaz Tokyo Toranomon Hills(アンダーズ 東京)」、オーストリア「Hotel Almhof Schneider」などがあり、自社の活動のみならず、建築、インテリア、プロダクト、グラフィックなどのさまざまなプロジェクトにおいて、デザイン・ディレクションを行う。著書に『HIGASHIYA』(青幻舎)、『喰譜』(東京大学出版会)、『拈華』(青幻舎)、『OGATA』(Rizzoli)。
kurimanzutto
ガブリエル・オロスコの構想のもと、モニカ・マンズットとホセ・クリが1999年にメキシコシティにて設立。メキシコで台頭し始めていた新たな芸術の在り方を支えるプラットフォームの必要性に応える、アーティスト主導の自発的な試みとして始動したkurimanzuttoは、ノマド型のギャラリーとしてオルタナティブな空間や公共の場、さまざまな領域を横断しながら展覧会やプロジェクトを展開し、実験と協働に根ざしたアプローチを確立。創設以来、所属アーティストの育成と多様な文脈における野心的なプロジェクトの実現に注力している。現在はメキシコシティとニューヨークに拠点を構え、世代や出身地の異なる43名のアーティストを擁し、その原点にある志を受け継ぎながら実験と学際的な交流を育み、アーティストが国際的に作品を発展させ発表するための新たな状況を生み出し続けている。
ジャム・アクザール
東京とマニラを拠点に活動する文化芸術プロデューサー。2013年、アーティスト・イン・レジデンスや展覧会プログラム、学際的なコラボレーションを通じて創造的かつ学術的な表現活動を支援する芸術系非営利団体「Bellas Artes Projects(BAP)」をフィリピンのバタアンおよびマニラで設立。2016年には、美術制作やキュレーションの実践における多角的な思考を育む、実験的なオルタナティブ・スクール「ESKWELA」をBAP内に立ち上げ、発足から2022年の活動終了まで、BAPは国際的なアーティストやキュレーター、そしてフィリピンの多様な人びとをつなぐ重要な芸術機関として中核的な役割を果たす。現在は東京を拠点とし、2026年に自身の名を冠したアートエージェンシー「Jam Acuzar」を設立。さらに新たなプロジェクトプラットフォーム「Propositions」の始動に向け、多方面で活動を展開している。
会場
HIGASHI-YAMA Tokyo
東京・目黒区東山、都心の喧噪を離れ佇む一軒家。ここは緒方慎一郎が自身の仕事として初めて手掛けた原点とも言えるレストランです。1998年の開店以来、食を囲んで人びとが集い、語り合い、新たなつながりを生み出す場として親しまれています。ガブリエル・オロスコにとって、緒方が手掛けた場所のなかでも特にお気に入りの場所でもあります。
住所:〒153-0043 東京都目黒区東山1-21-25
Google マップ
コラボレーションパートナー
CASA DRAGONES
Project O+O: Gabriel Orozco at HIGASHI-YAMA Tokyoは、CASA DRAGONESをコラボレーションパートナーとして迎えることを光栄に思います。
このパートナーシップは自然なかたちで生まれました。CASA DRAGONESはオロスコが愛飲するテキーラですが、両者のつながりは単なる嗜好の枠を超え、ものづくりに対する深い思想で結ばれています。創業者兼CEOのベルタ・ゴンサレス・ニエベスは、長年にわたり日本への特別な想いを寄せてきました。その想いが彼女を古くからジャパニーズ・ウイスキーの熟成に用いられてきた日本固有の希少な木材であるミズナラへと導いたのです。2018年、CASA DRAGONESはハリスコ州テキーラ地区のテキーラ蒸留所として初めてミズナラ樽を導入。日本で唯一の独立した樽職人の工房と協働し、特製のミズナラ樽をつくりました。こうして生まれたCasa Dragones Reposado Mizunaraは、ミズナラ樽のみで熟成された史上初のテキーラであり、日本とメキシコのものづくりの精神を純粋に体現しています。
11月6日より29日まで、HIGASHI-YAMA Tokyoにおいて、Casa Dragones Reposado Mizunaraをはじめ、同社が誇る銘酒の数々をお愉しみいただけます。
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